ウォーキングデッドの打ち切り理由は最終回がひどいから？完結したのは原作？ドラマ？

ゾンビに支配された世界で、生存者が安息地を求めて奔走する大人気シリーズ「ウォーキングデッド」。

アメリカンコミックを原作として各国で翻訳され、テレビドラマ化でも爆発的人気を博したベストセラー作品です。

日本でも翻訳されたコミックは多くのファンを抱えていますが、このコミックの結末に打ち切りの噂が流れていたようです。

ならどうして人気作品が打ち切りと言われるのか気になりますよね。

この記事では「ウォーキングデッド」が打ち切りと噂される根拠について解説していきます。

「ウォーキングデッド」の打ち切り理由3選！

結論、「ウォーキングデッド」は打ち切りではなく、作者の意図通りに完結した作品です。

では、なぜファンの間で打ち切りの噂が広まったのでしょうか。

噂の理由を一つずつ見て行きましょう。

理由①：原作コミックが突然完結を発表したことによる誤解

打ち切りと言われる理由は、原作コミックが突然完結を発表したことで誤解したからです。

作者のロバート・カークマン氏は193巻で突然、13年続いた連載に幕を閉じました。

事前予告もなしに完結させたことは自身の目論見であったことを明かし、ロバート氏は次のように続けました。

「僕が何より嫌なのは、次に何が起こるか知ってしまうこと。映画やテレビドラマが終盤に差しかかると、『ああ、もうすぐ終わっちゃう！』ってたまらない気持ちになるし、小説やコミックを読み終えてしまう時もそう。その点『ゲーム・オブ・スローンズ』なんかは、秀逸なペース配分と構成のおかげで、見はじめてから15分経ったのか、はたまた50分経ったのかよくわからないまま気が付いたら終わっていて、毎回びっくりさせられる。素晴らしいと思うよ。同じ理由で、まだまだ続くと思いきやいきなりエンディングで、『えっ？　もう終わりなの？』って驚かされるような長尺の映画も好きなんだ。僕がこれまで目指してきたのは、そしてクリエイターとしてできるのは、自分自身が楽しめるストーリーを仕立て上げたうえで、読者や観客にも自分と同じくらい楽しんでもらえるよう願うことだけだよ」

引用：映画.com

記念すべき200巻を目前に控えた193巻で「ウォーキングデッド」を終わらせるとは誰も予想していなかったでしょう。

案の定、世界中を驚かせるニュースとなり、各国で話題になりました。

突然の原作終了の告知に、連載が打ち切られたと考えるのも無理はありません。

読者が真相を調べるために検索していた結果、噂が広まったと考えられるでしょう。

しかし、作者は一貫して読者を驚かせることを重要視していました。

その目論見は成功し、作者にとっては大満足の結果になったことでしょう。

理由②：ドラマの終わり方が漫画でよくある打ち切りのパターンと類似していたから

打ち切りと言われる理由は、ドラマの終わり方が漫画でよくある打ち切りのパターンと類似していたからです。

マンガ大国と言われる日本では、惜しくも打ち切りになるとお決まりのラストがあります。

まだ問題は解決されてないのに僕たちの戦いはこれからだ！(完)、で締めくくられるパターンです。

「ウォーキングデッド」のドラマ版では、次シリーズに話を繋げるために、このようなラストが使われていました。

シリーズが終わるごとに、打ち切りみたいな終わり方という印象を受けたファンは少なくないようです。

ネットでも、次のコメントが多く上がっていました。

実際には、ドラマ版はオリジナルの要素が独自に加わり、原作との違いが顕著に表れています。

コミックスの読者であれば違いにすぐに気づきますが、おそらくファンの多くはそれを知る人は少ないでしょう。

中には、ドラマとの違いが知りたくてコミックを読み始めるファンもいるようです。

理由③：ドラマ版シリーズ11以降の最新作がしばらく途絶えていた

打ち切りと言われる理由は、ドラマ版シリーズ11以降の最新作がしばらく途絶えていたからです。

理由としては、コロナ禍の影響・グロテスクな展開や人気キャラの退場による視聴者離れ・出演料の高騰などが挙げられています。

しかしなぜ、これがコミックスの打ち切り説に繋がるのかというと、

そもそも、ドラマ「ウォーキングデッド」に原作があることを知られていないことの方が多いようです。

紙媒体より映像媒体の方が人気であることや、「ウォーキングデッド」のドラマ版が知名度を一気に伸ばした影響もあるのでしょう。

ドラマ版での打ち切り説とコミックの打ち切り説がないまぜになり、結果「ウォーキングデッド」の作品としての打ち切り説に繋がる結果となりました。

「ウォーキングデッド」の最終回はひどい？面白い？

「ウォーキングデッド」の最終回はひどいといわれていますが、それは一部の意見にすぎません。

総評としては、面白いという意見に傾いています。

ひどいという意見には、対ゾンビ戦よりも人間同士の諍いに偏っていった点が主に指摘されていました。

また、ゾンビ(ウォーカー)がなぜゾンビになったのか原因が空かされていない点についても、不満を抱えるコメントが散見しています。

この意見けっこうよく見るし、ぼくもある程度理解できるけど、
本当にそれが多数派だったらウォーキング・デッドとかあんなに売れなかったと思うので、実際のところどうなのかアンケご協力ください

『対ゾンビよりも人間同士のいざこざに比重を置くようになったゾンビ物作品はつまらないか？』

— 荒井小豆 (@araiazuki) June 12, 2019

面白いとする意見には、先ほどとは対照的に、ゾンビよりも人間の本性が最も恐ろしいというメッセージ性がある点が挙げられます。

また、ゾンビがいる世界線を作り込んだリアルな描写、その構成力が高く評価されていました。

しかし、これまでのサバイバルで緊迫した状態から最終回で現代に戻ったようなハッピーエンドに、賛否は分かれているようです。

作者のロバート・カークマン氏は最終回を迎えたことについて、次のように語っています。

物語の結末は…自信を持っています。

何年もかけてこの物語を作り上げてきましたが、こんなに幸せな結末を迎えられて本当に嬉しい。

登場人物たちが経験してきたことすべてに意味があったこと。

ミショーンが娘を見つけ、人生に平穏を見出し、孫まで持つことができたこと。

世界が修復され…平和になり、ある意味では以前よりも良くなったこと。

そして、カールがロッキングチェアに座り、娘に楽しそうに本を読んでいる姿、そしてそれがリックがカールに望んでいた人生だと知ること…それは私を幸せにしてくれます。

(一部抜粋)

引用：THE Hollywood REPORTER

このラストがファンにとっては本当に完結したという決定打になり、賞賛と悲しみの声が相次いだようです。

「ウォーキングデッド」のよくある質問

ここからは、この作品についてよくある質問に回答していきます。

今回の質問は下記のとおりです。

それでは、順番に回答していきます。

「ウォーキングデッド」の原作コミックは何巻まである？

原作のアメリカンコミック「ウォーキングデッド」は、既刊全193巻で完結しました。

邦訳版は大判印刷でまとめられており、既刊10巻ですが、未完結です。

原作の完結に追いつかないまま次巻(11巻)の発行が未定となりました。原因は明かされていません。

邦訳版残り2～3冊で原作の完結まで到達すると予想されるため、ファンからは続きを切望する声が集まっています。

＼コミックス(邦訳版)の発売日一覧／

巻数	発売日	備考
第1巻	2011年10月3日	出版社：飛鳥新社
第2巻	2012年2月25日
第3巻	2012年10月24日
第4巻	2013年7月24日
第5巻	2014年6月25日
第6巻	2014年12月27日
第7巻	2015年12月17日
第8巻	2018年3月16日	出版社が変更：ヴィレッジブックス
第9巻	2018年10月31日
第10巻	2019年3月28日	今号でお休みとの発表 次作の発表は未定

「ウォーキングデッド」のドラマシリーズは完結した？

「ウォーキングデッド」のドラマは、2022年ファイナル・シーズンであるシーズン11で完結しました。

2010年のシリーズ開始以来、アメリカで異例の高視聴率を獲得し、世界各国で「ゾンビもの」大流行の先駆けとなった作品です。

＼ドラマ一覧／

シーズン	話数	放送日
1	6	2010年10月31日-2010年12月5日
2	13	2011年10月16日- 2012年3月18日
3	16	2012年10月14日- 2013年3月31日
4	16	2013年10月13日- 2014年3月30日
5	16	2014年10月12日- 2015年3月29日
6	16	2015年10月11日- 2016年4月3日
7	16	2016年10月23日- 2017年4月2日
8	16	2017年10月22日- 2018年4月15日
9	16	2018年10月7日- 2019年3月31日
10	22	2019年10月6日- 2021年4月4日
11	24	2021年8月22日- 2022年11月20日

「ウォーキングデッド」の続編はある？

原作とドラマシリーズは完結していますが、スピンオフでその後の物語は続いています。

現在はU-NEXTで独占配信され、スピンオフ含めすべての「ウォーキングデッド」ユニバースを観ることができます。(2025年6月19日時点)

＼ ウォーキングデッド続編は31日無料お試し でココから見れます！／

※配信状況は都度変わるのでご注意ください。

また、現在制作中のスピンオフがあることも公式でアナウンスされています。

＼スピンオフドラマ一覧／

スピンオフ作品名	シリーズ数(話数)	放送期間	概要
フィアー・ザ・ ウォーキング・デッド	8(113話)	2015年8月23日 – 2023年11月19日	ロサンゼルス近郊が主な舞台 ゾンビが登場する前日譚
ウォーキング・デッド: ワールド・ビヨンド	2(20話)	2020年10月4日 – 2021年12月5日	ゾンビの出現によるアポカリプスの10年後　　 文明崩壊後に育った二人の若い女性が主人公
テイルズ・オブ・ザ・ウォーキング・デッド	1(6)	2022年8月14日-	アンソロジーシリーズ
ウォーキング・デッド: ダリル・ディクソン	1(6)	2023年9月10日 –	本シリーズ終了後のフランスが舞台 ダリルとキャロルを中心としたシリーズ
ウォーキング・デッド: デッド・シティ	1(6)	2023年6月18日 –	本シリーズ終了後のニューヨークが舞台 マギーとニーガンを主人公としたシリーズ
ウォーキング・デッド: ザ・ワンズ・フー・リブ	1(6)	2024年2月25日 –	本シリーズ終了後のリックとミショーンのその後 「ウォーキング・デッド: ワールド・ビヨンド」で描かれたCR（市民共同体）との関わりを描いたリミテッドシリーズ

「ウォーキングデッド」の打ち切りに対するSNSの声

結論、「ウォーキングデッド」は打ち切りではなく作者の意図通りに完結しました。

SNSでは「ウォーキングデッド」に関して、さまざまな意見が飛び交っています。

ここでは、読者の声を一部ご紹介しますね。

過酷すぎる状況で露わになる人の本性と変容を描いた正統派ヒューマンホラー「ウォーキングデッド」。

16年間で、193巻まで紡いだ壮大な原作物語は幕を閉じたものの、スピンオフ作品はまだ終わることなく楽しませてくれそうです。

これからも続く「ウォーキングデッド」ユニバースに、新たな驚きを期待したいですね！